迷惑行為はもうやめて 「撮り鉄」がいま考えるべきこと 近年、撮り鉄による迷惑行為が多数報道され、そのイメージは悪化の一途をたどっているように感じます。 SNSなどでは、「撮り鉄は犯罪者」、「撮り鉄は反社会勢力」といった過激な言葉を目にするようにまでなってしまいました。 横行する迷惑行為の背景にあるのは、「自分の手で納得いく1枚を残したい」、「自分が撮影することに意味がある」という思いでしょう。 しかし、周りを見ず、その思いだけで突き進んでよいのでしょうか。 6/4(日) 10:45配信 鉄道コム (抜粋) |
"撮り鉄" に対する世間的な評判がめっぽう悪いのは周知のとおりです。
迷惑行為はやめよう──と呼びかけたところで、どういった行為が迷惑に当たるのかが解っていないように思います。
だからこそ、「これはダメ」「あれはダメ」と具体的な注意事項・注意書きが増えていくのでしょう。
すると今度は「〜はダメと書いてないから、ダメと言われていないから」と、想定を上回る迷惑行為が発生し始めます。
鉄道会社からすると「もう面倒くせーから全部撮影禁止にしよう」・・・こんなフェーズに入り始めている気がします。
かく言う私も、今まで一度も迷惑行為をしたことがないかと問われれば、これはNOなので大口を叩くつもりはありません。
少なくとも列車を止めたことはない・・・はずですが、気が付いていないだけで実は止めているのかもしれませんし、 恥ずかしながら職員とケンカになったこともある。
そもそも駅員や保線区員からごく普通の注意喚起の声掛けをされたり、線路端に立っていることで運転士へ余計な神経を使わせること自体が、ある種の迷惑行為とも言えます。
ぼちぼち追加している昔の写真コーナーでは「今時こんな場所でカメラを構えたら一発アウトだよなぁ」と思う写真がたくさん。
昔はいろいろと緩かった、撮り鉄の絶対数が少なかった、沿線の障害物 (特に柵) が少ない→撮影場所が多い→一極集中しない、 ゆえにトラブルも少なかっただろう点では、現代は気の毒と感じる部分もありますが。
打開策になるかは分かりませんが、かつて私がバリバリの頃に心掛けていたのは、鉄道会社とのギブ・アンド・テイクです。
自分がどう振る舞えば、鉄道会社にとって利益になるかを考えてみると良いかもしれません。
鉄道会社側の目線で物事を見られるようになれば、なにが迷惑行為であるかも自ずと解ってくると思うので、いわば「相手の立場に立ってみる訓練」ですね。
運転免許を持っていない私は列車移動がメインで、地方の駅で東京発の切符を出すと駅員に「おっ」という顔をされことが多いです。
姿格好から撮り鉄であることは一目でわかりますから、それだけで話かけられたり、とっておきの情報を教えてもらったり、飲み物をもらったり、傘を貸してもらったり。
そして帰りの切符を買って駅の売上に僅かばかりでも貢献し「撮り鉄も(は)いいお客さんだ」と少しでも思ってもらえるよう、それなりに気を遣っていたつもりです。
周遊券や18きっぷ利用の場合は代わりに入場券やオレンジカードを買いますが、最近は無人駅がめっきり増えてしまったのが残念かなと。 オレンジカードも今は昔。
一つ思い出話として、いまだ心に引っかかっているのは、秩父鉄道の西の方の駅には池袋までの常備券 (当時もちろん硬券) があったのですが、 武川駅で「〜寄居〜東武経由〜池袋」の乗車券を頼んだら何やらザワザワ、しばし手書きの補充券で出てきたこと。 売上にはなったけど手間もかけてしまったと・・・ (普通に常備券があると思っていた)
閑話休題。
自家用車で駅にやってきて、数少ない無料駐車スペースに止めて、仕事中の駅員に「〇〇の試運転列車は何時通過ですか」と訊いて、 駅のトイレを使って、駅外れの踏切で三脚を立てて、「撮り鉄が集まって危ない」との通報で駅員が注意にいって、理不尽な罵声を浴びて、 駅員が少しでも大きな声を出せば動画に撮られてネットに晒されて・・・
鉄道会社にとって利益は見事に一つもなく、見事に全部が全部マイナス要因でしかない。
普通に考えて、やってられませんよね。
デゴイチよく走る! > 緑の草子
←古い記事へ 新しい記事へ→