JR外房線の駅で経費削減のためトイレ閉鎖、通勤者困惑「京葉線直通の電車にはトイレがない」 問題の始まりは、昨年4月のことだった。市はJR東日本千葉支社から、永田駅構内のトイレや隣接地の譲渡を提案された。JR側は利用者の減少やコスト削減を理由に挙げたという。 JR千葉支社によると、永田駅の2021年度の乗車数は1日平均775人。トイレの利用者は1日平均10人で推移してきたが、コロナ禍で1日2〜3人に減っていた。日中に限り、駅員は1人いる。 市は、トイレを譲渡された場合の水道代など維持管理費を検討。「鉄道利用者が使用する駅構内の施設を、市民から幅広く集めた税金で維持するのは筋が違う」などと判断し、昨年7月に提案を拒否した。これを受けてJR側は、今年2月5日からトイレを閉鎖した。 ◎ 影響は駅周辺の住民にも広がっている。近くに公共施設がなく、鉄道を利用しない住民もトイレを使っていたからだ。 住民の間では、トイレの維持管理を市に「丸投げ」したと受け止め、JR側に見直しを求める声があがっている。市に対しても、JR側に協力して財政負担などを検討するよう求める意見がある。 最終更新:5/19(金) 16:21 読売新聞オンライン (抜粋) |
なかなか難しい問題ですね。
JRは列車内のトイレを使ってくれとアナウンスしており、日中2〜3本/時の本数がある永田駅であればギリギリ許容範囲の気もしますが、
市は鉄道利用者のためだけに公費は使えない
住民は鉄道利用者以外も利用している
との認識のズレはなんぞや?
まぁ釜石線を考えれば(ry
特に研究や統計を取っているわけではないのですが、駅のトイレが改札の外にあるか内にあるか、結構興味あるんですよ私。
都市部の電車区間の駅ではまず、改札内にトイレがあります。これは列車の運転本数が多く、駅に来たらすぐ改札を入ってホームで電車を待つ習慣だからでしょう。
この形なら鉄道利用者以外はトイレを使えない (最低でも入場券が必要) ので、鉄道会社にとっても合理的です。
もっとも最近は駅前にもトイレが別途に整備されていることが多く、鉄道利用者以外はそちらを使えばよい。
一方で郊外の駅は改札外にトイレがあって、改札内には無いことが多いです。これは改札外の待合室で列車を待つ時間が長いからでしょう。
列車の時刻が近づいてから改札を入るため、改札内トイレの必要性が低いこと、またそうした地域ではトイレ付き車両が運用されているので、どうしても必要なら列車のトイレを利用すればいいわけです。
今では想像もつかないでしょうが、かつて東北・高崎線の大宮以北、常磐線の取手以北は、日中は普通列車が1時間に1本程度しか走っておらず、 改札外にトイレがある郊外型駅のオンパレードでした。
いわゆる国電区間を外れた途端にあからさまな変化が面白く、と同時に子供の時分には遠出をした実感が沸いたものです。
さきほど常磐線の構内図を順に見たところ、現在は取手以北の駅も軒並み改札内にトイレがあるようです。
上野から常磐線を辿って初めて "改札内にトイレがない" のは岩間駅。そこまでは全部の駅に改札内トイレがあり、橋上駅舎化などを契機に改められたのでしょう。
その次は水戸を越えて佐和駅。それ以降の駅は見ていませんが、私が思うところの都市型の駅がめっきり増えた印象です。
いや、もはや都市型/郊外型の区分が時代遅れなのかもしれませんが。
デゴイチよく走る! > 緑の草子
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