専らの話題は 827D の時刻変更。
定期列車の時変から、SLの試運転日を割り出すのが最近の流行のようになっております。
JRもわざとヒントを与えてくれているのではないか・・・とは考え過ぎか。
もっとも今回は、その肝心の「時刻変更の実施日」が二説あって、情報の出何処がどちらも信用に値するルートというのが曲者です。 冷静に考えれば、どちらが正解かはおおよそ見当は付きますがね。
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さて、827Dが時変を必要とする具体的理由。
判っている方も多いとは思いますが、簡単に検証してみます。
上菅谷の発車時刻を比較すると、所定ダイヤでは、9839列車(SL)の6分後に 827Dが発車することになります。 一見すると問題なさそうですが、SLは足が遅いので後続の 827Dに追いつかれ、挙げ句は追い抜かれてしまいます。 当然これではダイヤが成立しませんので、827Dは時変で対処することになります。
単線区間の宿命として、上菅谷-瓜連で1閉塞、瓜連-常陸大宮で1閉塞になっていますので、SLが瓜連を通過し、 上菅谷-瓜連の閉塞が開いたところで (変)827Dが上菅谷を発車。
同様にSLが常陸大宮を通過し、瓜連-常陸大宮の閉塞が開いたところで (変)827Dが瓜連を発車するという、 単線区間に於ける続行運転の、まさに教科書的な典型例となっています。
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ダイヤグラムを作っていて気付いた点がもう一つ。
「発表されていない時変がある」
発表されていない、というのは大袈裟で、おそらく現地の駅に行けば「お知らせ」の1枚でも貼ってあることと思いますが、 影響が極めて小さい時変は、敢えて全国発表されないことがしばしばあります。
経験的に、次に当てはまるようなものは“黙殺”されることが多いようです。
・時刻の変更が、最大でも3分程度
・途中の数駅のみ時刻変更がかかっている (その列車の始発駅と終着駅の時刻は変更がない)
・他の列車から/へ の乗り継ぎにまったく影響がない
DL牽引の 9836列車と、823Dのスジが常陸津田あたりでバッテンしています。 が、常陸津田は棒線駅なので、これはあり得ません。
9836列車の時刻がこのように発表されている以上、823Dに時変がかかっていて、常陸青柳で 823Dと 9836列車が交換すると見るのが自然です。 つまり 823Dは、常陸青柳から先、所定より5分遅れとなるはず。 上菅谷で2〜3分は吸収できそうですが、そこで交換する上り列車 (832D) も無傷ではないでしょう。
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