「撮り鉄」トラブルで中学生に大けが、19歳少年を逮捕…「倒そうとしたわけではない」 最終更新:4/28(水) 12:30 読売新聞オンライン |
他の記事によれば、逮捕されたときは「自ら出頭する途中」だったとのこと。 本当であれば唯一、救いがある部分ですが、人の気持ちを証明するのは難しいので、 こういうときは事前に電話でも入れておくべし。
これはあるTV番組からの受け売りで
「財布を拾ったけれど、すぐには届け出る時間がないときは、とりあえず近くの警察署に電話1本入れておけ」
の応用です。こうすることで、ネコババする意思はなかったことの証明になります。
最近“撮り鉄”のマナーが多く問題視されている中で、 今回のトラブルは本当に駅ホームでの撮影禁止に繋がりかねません。
鉄道会社側は「撮影禁止にするのは難しい」との立場のようですが、私有地なのですから規制は問題ない気がします。(規制することに賛成するわけではありませんよ)
昔はマナーが良かったかというと必ずしもそうとは言えず、 たとえば鉄道敷地内 (特に線路際) への侵入事案は、今考えれば酷いものでした。 少なくともこの点においては、現代は遥かにマナーが良くなっています。
地方の複線区間で上下線間が大きく開く場所なんかは、得てして撮影ポイントになりがちです。 しかし、その場所に立つためには (ほとんどの場合) 線路を横断する必要があるわけで、今はほぼご法度かと思います。 そこに人がいるだけで列車が緊急停止するとか。
昔の人間の言い分としては、道路でカメラを構えると多少なりとも通行の邪魔になる一方、 上下線間など鉄道用地内ならそういうこともないので、むしろ世の中の迷惑にならなくて良いと考えていたフシもあります。 保線のおっちゃんが見回りに来ても「気をつけて撮ってね」の一言で終わり。
まともな道路が無い山中では普通に線路を歩いていました。 国鉄・JR職員も積極的には「線路を歩いていいよ」と言わないまでも 「充分に気をつけてね」「○時○分の列車が行ってから歩き始めてね」みたいな感じでした。
国鉄時代はもとより、JRになっても“鉄”の線路敷地への立ち入りは比較的おおらかでした。 意外に思うかもしれませんが、JR化を機に厳しくなったわけではないのです。
あくまで私の肌感覚で言うと、状況が一変したのは1991年(平成3年)5月14日、信楽高原鐵道の正面衝突事故です。
この事故は“鉄”が原因ではありませんが、JR西は世間から猛バッシングを受け、大小問わず事故の要因になりかねないこと・ものは、ことごとく一斉排除を始めたわけです。
実際、同年2月に七尾線のSL撮影に行った際には、“鉄”もJR職員も一緒になってワイワイ楽しんでいた印象がありました。
ところが事故後の7月、越美北線のSL試運転では非常にピリピリしており、有人駅 (美山、越前大野) では「ホームで写真を撮らせてくれ」とお願いしても、却下の嵐。 (なぜホームかというと、タブレット交換があったため)
ただ職員さん個々人はそうした措置を苦々しく思っておられたようで、
「信楽の件があって、上から厳しく言われている。申し訳ない」と吐露したり、
「駅務室の周囲 (つまり職員の目が届く範囲) でなら撮ってもいいぞ、その代わりあとで写真送ってくれよな」
などと本音では“鉄”に対して、まだまだ理解してもらえていたようです。
私も鉄道営業法違反の数々を犯してきた・・・かもしれない(と言っておく) ので大きな口は叩けませんが、 今回がきっかけで駅ホームが撮影機禁止になった、なんてことにならないよう、切に祈ります。
かつてソビエトなどでは鉄道は軍事機密であり、撮影などもってのほかだったと聞きます。 現代でもそういう国があるかな?
しかし19歳で白玉持ってるなんて羨ましいですな。
デゴイチよく走る! > 緑の草子
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