私が物心付いてから今日までのウン十年間、金町駅を豪快に(?)通過していく上り快速線の旅客列車は、 上野行しかあり得ませんでしたが(注1)、一部とはいえ「品川行」という列車が登場したことは、 結構なカルチャーショックです。
また上野駅での常磐線は、10〜12番線など行き止まりの線路を使用するのが基本でしたから、東京方面にも線路が繋がっているホームに発着すると「おぉ」と思ってしまいそうです(注2)。
(注1) 単発の多客臨では新宿や鎌倉行(いずれも田端操〜山貨経由)、スキー臨で石打だか小出行だかも時刻表で見た記憶がありますし、行き先自在の団体列車など、その辺の細かいツッコミは禁止
(注2) 中電では9番線もありましたし、臨時列車だと7〜8番線あたりも使われました (⇒ 8番線に到着したエキスポライナー)
ところで今回の常磐線に限らず、「品川行」という行き先そのものに、何か特別なものを感じてしまうのは私だけでしょうか。
東海道線の上り列車で品川行なんてのが来ると、さほど実害はなくとも「穴を当ててしまった」感がありますし、 よもや山手線に於ける品川行などは、その先まで行きたい人にとっては外れクジ以外の何者でもありません。
横須賀線で品川行が走ろうものなら、それは輸送障害が発生している証拠です。 そういえば遥か昔、横須賀線と直通運転を開始する直前の総武快速で、品川行が運転されていたのも暫定的なものでした。
日常的に存在する行き先なのに、何故か非日常感を感じてしまう「品川行」。 上野東京ラインの開業で、少しは非日常感から脱することが出来るでしょうか。
デゴイチよく走る! > 緑の草子
←古い記事へ 新しい記事へ→