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雨のエキスポライナー [1/6]
1985年9月15日
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つくば博開催による常磐線の万博ダイヤも間もなく終了。そんな折、唯一両の虎の子「低運+デカ目」がエキスポライナーの先頭に立った!

エキスポドリーム 583系 EF8178 エキスポライナー
■1985-9-15 藤代
こちらはEF8178+12系「エキスポライナー」との並び。(エキスポライナーは通過)

1985年3月17日から9月16日まで、茨城県のつくばにて「科学万博つくば'85」が開催され、常磐線は臨時の万博中央駅(現在のひたち野うしく駅の位置)を開設、エキスポライナーをはじめとする臨時列車が多数運転されました。エキスポライナーは415系を中心に、12系客車やキハ58、さらには583系電車、20系客車まで動員される大賑わい。

同時に常磐線にとって変革の年でもありました。その415系はあずき色から、アイボリーホワイトに青帯という、当時の国鉄としては斬新な塗色に変更(すでに「広島シティ」で同様の塗色はありましたが)。415系は編成面でも、それまでの4+4+4の最大12両編成が、東北・高崎線(115系)と同様の7+4+4の最大15両編成になり、やっと常磐線も一人前になったものだと思いました。

普通電車の運転本数も大幅に増え、北千住に全列車が停車するようになりました。金町から上野へ行く場合に、北千住でしばしば中電が目の前を通過していくのを恨めしく思ったものですが、以降は快速の補完として中電も利用できるようになり、それは今日も続いています。

つくば博終焉の前日、1985年9月15日(日曜日)、雨。常磐線の万博ダイヤを見納めに出かけます。松戸から乗った下り普電は15両編成なのに、明らかに万博に向かう客で大混雑。大半のエキスポライナーは我孫子・取手始発で、上野から103系の快速に乗ってきて乗り換えてくれという意図なのですが、遠方からの不慣れな万博客にしてみれば、乗り換えなしで直行できる普電に集中するのは致し方ないことなのでしょう。

まずは藤代駅で「エキスポドリーム」の回送を撮。「エキスポドリーム」は、つくば博の観客向けに「列車ホテル」として土浦⇒万博中央の僅か2駅間に運転されたものです。この日は583系が運用されていましたが、時期によって20系客車も使われました。20系の「エキスポドリーム」も撮影していますので、いずれご紹介できると思います。

「エキスポドリーム」の乗客は夜、土浦駅で“チェックイン”。翌朝、土浦駅で下車してもよいし、そのまま乗っていれば万博中央駅まで連れていってくれます。利用条件としては「土浦または万博中央を発着・通過となる乗車券を所持」した上で、寝台券が必要。平たく言えば入場券ではダメですよ、ということですが、自動券売機の「土浦→○○円区間」のキップで寝台車に乗れる状況を想像すると笑えます(実際には寝台券と一緒にMARSで発券するなどして、本当に券売機で買って乗った人はほとんどいないと思いますが)。普通列車扱いなので特急券・急行券は不要、寝台券は3,000円程度と割安だったと思います。

エキスポドリーム 583系
■1985-9-15 藤代
テールランプが点いていますが後追いではありません。上り本線を走ってきた回送列車が藤代駅中線に進入するところ

エキスポドリーム 583系
■1985-9-15 藤代
折り返し、土浦(だったと思う)まで回送されます

エキスポドリーム583系 ひたち485系
■1985-9-15 藤代
通過する485系「ひたち」と一瞬の並び

エキスポドリーム 583系
■1985-9-15 藤代

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