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待人
夏の帰郷(桔梗)
梅雨だ豪雨だ台風だと言っている間に
今年もまた帰省の時期を迎えましたが
夕刻、日出谷駅に到着する列車からも
沢山のお土産を抱えて降りる人の姿が目に付き始めました
進学でこの春上京した、はにかみ屋さんでおとなしかった近所の娘が
「おじさーん!元気してたぁ!?」と手を振りながら降りてきました
その少し背伸びしたファッションと相まって、印象の変わり様に驚かされましたが
少し話してみただけで、外見ほど本質は変わっていないのだということに気付きました
きっと久しぶりの故郷に気持ちが昂ぶっていたこともあるのでしょう
知り合いのオヤジに元気な様子を見せてやろうと挨拶してくれた行為に
以前と変わらない気遣いと優しさを感じました
省みれば、都会の酸は
時に若人の心の表面を侵して穴をうがつこともあるけれど
強くてしなやかに育った心は
逆にその酸に磨かれるか、上手く化学変化を起こして
強く美しくなるのですね
でもこれから歳を経て
もしかして、その酸に耐えられない時があったら
何時でもここに帰ってきていいんだよと
家路に向う若者の背中を見送りました
いつか都会に向うであろう
幼な子の手を繋ぎながら・・・・
皆さんも帰省したら
しっかり親孝行にお励みくださいませ(^^)
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