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■2階、旧「ビジネスホテル・ニューキャッスル」玄関前。この写真を撮っている位置の左側は現在は壁になっていますが、ここがエスカレーターの下部乗り場だったと思います
ところで、この建物の5〜10階に住む方たちが駅を利用する場合、どうしていたのか、という疑問が湧きます。
見学会で見た限りでは、住居部分と駅部分は内部では繋がっておらず、何かの文献でも「両者は完全に切り離されていた」という記述がありました。
これが事実だとすると、いったん1階まで降りて外(公道)を経由して住居部分と駅部分を行き来していたことになります。しかし確かに、現況の構造ではそれしか考えられないのですが、モノレールが現役だった頃は少し違っていたのではないかと私は思います。
もっとも、駅が営業していた期間は2年足らず、しかも姫路駅まで歩いた方が早いんじゃないかという立地ですから、実態がどうあれ特に問題になることもなかったでしょうけれど。
以下は私の勝手な推測です。
ミソになるのはビジネスホテルのフロント付近。構造的には、ガラス戸を入って右に折れてすぐ (の所のさらに右側) に、住居用のエレベーターと階段があるはずです。
新築当初はビジネスホテルは入居しておらず、のちにフロントになる部分の付近は自由通路になっていて、住民はこの通路つまり2階を経由して駅に出入りしていたのではないかと思います。
しかし駅が休廃されると、住民が2階の自由通路を通る需要が無くなります。(2階に何かのテナントが入居していたとしたら、そこに買い物にでも行くときに使う程度?)
そこへ2Fフロア全体にビジネスホテルが入居することになり、住居用のエレベーター・階段と自由通路との行き来を壁で封鎖した上、フロント前にもガラス戸を設置。それまで自由通路だった部分はビジネスホテルの占有区画になり、“ホテル内の廊下”として生まれ変わったと考えられます。
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■ついでに住居部の間取り。本家の不動産屋のサイトからは削除されていますが、Googleキャッシュに残っていたものを *無断転載*
見学終了の時刻となり、1階へ降ります。
2階〜1階の階段の壁には、在りし日のモノレールの写真が飾られていました。
見学時間は元々は45分とされていたところ、応募者多数のため回数が増やされ、1回あたりは30分に短縮されていました。
実際にはスタッフの方々が休憩時間を返上するなどご尽力されたお陰で、各回とも実質40分程度の時間をいただけましたが、それでもあっという間の、束の間のタイムスリップでした。
今になってみれば「あそこの所、もっと見ておくべきだった」「もっと写真を撮っておくべきだった」などなど反省の山ですが、貴重な経験をさせていただいたことには違いありません。
あらためて関係各所の方々に感謝申し上げます。
■2016-8-13(土) 姫路市営モノレール 大将軍駅 (高尾アパート)
■手にしているのは参加者証。使い回しするらしく、見学後は回収するとのことなので、持っているうちに記撮
見学会を終え、後ろ髪を引かれる思いで大将軍駅を後にします。
大将軍駅そして高尾アパートの姿を生で見たのは今日が初めてです。同時にそれが最後でもありましょう、たぶん。
建物は来月(2016年9月)から早々に取り壊しが始まるとのこと。
いつかまた、この場所に来ることがあったとしても、今日と同じ景色はそこにありません。
時刻は14時、一番暑い時間帯です。
元気があれば姫路城にでも行ってみようかと考えていましたが、疲労困憊、とにかく涼しいところに座って休みたい気持ちが先行します。
涼しいところ。座れるところ。
一般的には喫茶店などになるのでしょうが・・・私が思いついたのは「電車の中」。ということで姫路駅へGo!
朝は裏通りを歩いてきましたので、帰りは大通りを歩いてみました。
■2016-8-13(土) 姫路市営モノレール 姫路-大将軍
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