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鹿瀬町通信
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2004/01/27


「冬の駅」

まだ夜が明けきらない駅には、シンシンと粉雪が降り積もっていて
背中を丸めながら列車を待つ人の髪や肩にも雪片がみるみる白く重なっていきます

その寒々とした静けさの中に
突然雪煙を巻き上げながら列車が近づいてきたと思うと
今度は待ちきれないほどゆっくりと停車しました

窓から洩れた車内灯の光がホームの雪に映って
それまで青く沈んでいた風景がその部分だけは暖かな色に染まります

やがて車掌の吹く笛が鳴ってドアが閉まり
列車はディーゼルエンジンのうなりを高めながら動き出して
雪霞みの向うに赤いテールライトが遠ざかって行きました


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2004/01/27

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